既存政党の行く末と小沢一郎氏 名古屋市長・愛知県知事における 「河村・大村連合」 の記録的な圧勝で、「圧倒的な民意」 がしめされました。 しかし、河村劇場はまだ終わったわけではなさそうです。
3月13日に予定される 「名古屋市会議員選挙」 を控えて民主党市議団は、市会議員の報酬半減(年収800万円)を受け入れることを決めました。 自民党愛知県連では、鈴木政二会長が知事選挙の敗北の責任を取り辞任、執行部も総退陣することになりました。 大村氏の 「現執行部とは話をしない」 との発言が、総退陣の決定的な引き金を引くことになりました。
愛知県会議員、あるいは新たにの中には県会に挑戦する候補者には、大村氏の 「日本一愛知の会」 に衣替えするものが続出しているそうです。 実際、大村氏自身が現在の会派、党籍にこだわらず「日本一愛知の会」に合流することを勧誘している。
自民党、民主党などの既存政党はこれからどうなっていくのでしょう?

同様の動きは全国に広がっています。 民主党の原口一博前総務相は、佐賀県内の首長や議員で組織する政治団体 「佐賀維新の会」 の設立構想を明らかにしました。 さらに原口氏は、全国の 「改革派首長」 と連携する政治団体 「日本維新の会」 を設立して、自ら代表に就任する考えを明らかにしています。
議員は 「落選したらタダの人」 と揶揄されます。 当選するためにはなりふり構わずです。 勝ち馬に乗るというのは戦国時代には当たり前のことだったのだから仕方ないのかもしれない。 『主君への忠義』 などという武士道は秩序が安定した江戸時代の思想です。 春の統一選挙においては、少なくとも既存政党の看板は無力であり、かえって邪魔になっていると考える候補者が多いようです。
今回の 「圧倒的な民意」 は、社会に対する不満・不安が 「議員の高い年収への不満」 に集中したことにあると私は理解しています。 河村氏は、民衆の不満・不安をうまく利用したと言えるのではないでしょうか。 ある意味 『天才』 です。
さて、河村氏は2月12日夜、小沢一郎氏が塾長を務める 『小沢塾』 懇親会に出席しました。 小沢一郎氏を嫌う 「民意」 は、はたして小沢一郎と握手する 「河村・大村連合」 を支持するのでしょうか? もしかして小沢一郎が民主党を離党したりすれば 「民意」 は小沢支持になるのでしょうか?
posted by かさまつまさのり at 08:18|
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