『大災害が起きるたびに痛感させられるのは、日本には病院船が必要だということである。病院船というと戦争イメージがありネガティブに受け取られそうであるが、実は病院船は災害が発生したときに、緊急医療を供給するアイテムである。近年では2010年ハイチ大地震のとき、アメリカの病院船コンフォートが大活躍したのは記憶に新しい。考えてみれば、戦争はなくとも、四方を海に囲まれて地震や火山の噴火、津波などの災害に定期的に見舞われている我が国が、一隻の病院船も持っていないということは大きな問題と言えるのではないだろうか。』
私が所属する名古屋市医師会調査室で、『調査室だより』として書いたものです。

クリックしていただくとPDFが開きます