河村たかし名古屋市長が、来年2月の愛知県知事選挙に向け、自民党大村秀章衆院議員に『減税日本』からの出馬を要請したと報道されたのは1月ほど前。 話題づくりには抜群のネタでした。

大村氏は、自民党愛知県連の前会長、自民党愛知県内唯一の衆議院議席保持者でもある(選挙区ではなく比例代表ではありますが、、、)。 当初は、大村氏の名前が出たことだけでも驚きでした。 当の大村氏は立候補の可能性が「あるともないともいえない」と含みを残したというのにも驚きました。 出馬の意思はかなりあるのかもしれません。

大村氏が自民党愛知県連会長時代、私は愛知政治大学院の院生でしたので、何度か話す機会がありました。 大村氏は元官僚(農林水産省)で医師ではありません。 しかしながら、ライフワークとして厚生労働分野を良く勉強され、自由民主党厚生労働部会長、衆議院厚生労働委員会筆頭理事などを経験、麻生内閣では厚生労働副大臣に就任するなど、厚生労働部門の要職を歴任されています。
診療報酬改定の際、政治的意図をもって、整形外科、眼科が狙い撃ちされることが過去ありました。 政治大学院の泊まり合宿の際に、(酒の勢いもあったのですが)大激論を交わしたことが思い出されます。 大村氏は、我々医師をはじめとした医療現場の声にも耳を傾けていただける人でした。 自民党の抜本的な刷新、医療行政の立て直しを担う有力な人材だと思っていただけに、もし仮に自民党を離れることになれば残念です。
河村、大村のTVタックルコンビで一発当てようということでしょうが、こんな一過性の人気に便乗しようとする政治家とは思いませんでした。 また、今の衆議院議員の議席は自民党比例代表であることも十分考えていただきたい。 野党で冷飯を食っているのに耐えられなくなったのでしょうか。