2011年01月17日

ワクチンの話A 任意接種は「受けなくていいもの」でしょうか?

ワクチンの話A 任意接種は「受けなくていいもの」でしょうか?

 『ワクチンの話@ 予防接種法の法定接種は国民に接種義務はない!』 の続きです。 義務ではないことはわかりましたが、さて、任意接種は「受けなくていいもの」でしょうか?  今日はこの話です。

 乳幼児期に接種するワクチンのうち、定期接種は母子健康手帳に書かれていますが、任意接種であるB型肝炎ワクチン、Hibワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン等は行政から情報提供さえされないのですから、無理もありません。 また、定期接種は市町村などが費用を出すので無料で受けられますが、任意接種については接種費用助成が拡大する方向ではありますが、自己負担が基本的に必要です。 このブログ『名古屋市任意予防接種の助成事業拡大へ』でも、既に今月より(平成23年1月)助成が拡充(Hibワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの接種無料化など)されたことを書きましたが、すべての予防接種に対応できていません。 ゆえに、経済的な理由から、接種を躊躇する方も少なくないのが現状です。
 VPD(Vaccine Preventable Diseases)という概念があります。 「VPDを知って、子どもを守ろう。」の会のホームページ『「ワクチンで防げる病気」をVPDと呼びます。』が参考になります。
 VPDとは、ワクチンで防げる病気(Vaccine Preventable Diseases)のことです。
  ●Vaccine("ヴァクシーン")=ワクチン
  ●Preventable(“プリヴェンタブル")=防げる
  ●Diseases("ディジージズ")=病気
 VPDの怖さもワクチンの存在も、両親が知らなかったために、ワクチンを接種せず、VPDにかかってしまい命を落としたり後遺障害が残ったりする子どもたちが、日本ではあとを絶ちません。
 任意接種は「受けなくていいもの」というのは危険な思い込みです。
 しかし、ワクチン接種後の補償制度も、定期接種と任意接種では大きく異なります。 もし万一、ワクチン接種後に重篤な有害事象が起きたとしても、任意接種では十分な補償を受けられないのです。

 必要なワクチンが定期接種にされず、任意接種のまま留め置かれている現状は、国民の不利益ばかりであることが、お分かりいただけたと思います。 法律を変えずとも、政令で迅速に定期接種化できるにもかかわらず、厚労省はしてきませんでした。 厚労省の責任は重いと考えます。
posted by かさまつまさのり at 11:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治
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